ラオスのコーヒーを煎る
少し前にテレ東の「ガイアの夜明け」という番組で「コーヒーウォーズ」という特集をやったのですが、そこで紹介されたのがラオスのコーヒーでした。大手商社(丸紅?)のバイヤーが品質を聞かれ、「中米物の中の上」と答えるシーンがあったのですが、その時は「ウソだろ」と思いました。というのも、もともと品質が高い中米物の、「中の上」というのは世界的にはそれなりに高いレベルの品物になるし、アフリカのコーヒー新興国の豆や、タイの豆、中国雲南の豆などもサンプルローストして飲んでみたのですが、どれもそこそこ美味しくても使ってみようと思う程ではなかったからです。今回も「新興国」とか、「ベトナムの隣」とか、先入観があったのでナメてかかっていたのです。
ところが今朝、ラオスのエレファントマウンテンという豆をサンプルローストして飲んでみたところ、とても美味しく、正直なところびっくりしてしまいました。ほんの少しだけメキシコ的な癖のある香りが混ざるのですが、ネガティブな要素はそれくらいで、すっきりしているのに香りが強く、酸味も苦味もまろやかで飲みやすい。なにより香り(アフターテイスト)が強いことに驚きました。
少しネットで調べてみると、ラオスのコーヒー栽培の歴史は古く、第二次大戦前から行われていたようです。そういう意味ではコーヒー新興国では無いようです。コーヒー豆の品種はよくわからないのですが、見た目は粒が大きくブルボン系のコロっとした形状でカチモールっぽく見えましたが、純粋なアラビカなのかもしれません。
安っす~い生豆なのにスゴいな~と思って、改めて価格表を見ると、ぜんぜん安くはありませんでした。もう1ヶ月以上前に1kgだけサンプルを買って放置してあったので価格を忘れていました。ただ、価格に見合った価値がある豆だと納得するだけです。
ラインナップに加えてもいいなと思える初めてのサンプルかも。ただ、収納場所に限りがあるので、使うかどうかは要検討。