村上春樹さんのアンデルセン文学賞受賞スピーチ
昨年10月に行われた村上春樹さんのハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞受賞スピーチの翻訳全文が掲載された雑誌を購入してきました。
なかなか興味深い内容です。
暫く店の書棚の上に置いておきますので、ぜひ読んで下さい。
昨年10月に行われた村上春樹さんのハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞受賞スピーチの翻訳全文が掲載された雑誌を購入してきました。
なかなか興味深い内容です。
暫く店の書棚の上に置いておきますので、ぜひ読んで下さい。
「ヒトに問う」という本を買ってきました。
この本の中で倉本聰さんは、『あなた方は再び今回のような事故(注:福島第一原発の事故)を想定の内に覚悟しながらも、なお現在の豊かさを望むのか。それとも多少の不便と経済の後退を覚悟して、昔へ戻る勇気を持つのか。』という問いを投げかけている。
倉本さんの問いの根源にあるものは、戦後一貫して日本人が選んできた、便利さ、物質的な豊かさを追求する姿勢への疑問だ。原発が必要になったのは、便利さ、豊かさを追求するあまりエネルギー消費が増加したからだと捉える。
『それまで我々は「質素こそ美徳」と教えられてきた。一つのものを直し、繕い、使えるだけ使うのが善だと教えられた。ところが敗戦でこの思想が一変した。アメリカから流れこんだ資本主義という巨大な津波が、それまでの思想を一挙に流し去り、これからは再生産不能の商品は作ってはいけないのだといきなり云はれ、仰天した。こわれないものは作ってはいけないのだと・・・・(中略)・・・・。大量生産、大量消費、大量廃棄という新しいシステムがまたたく間に日本全土を覆った。そのシステムは多大のエネルギーを必要とし、これまでの主役だった人間自身の持つエネルギーから代替エネルギーへとこれまで以上に、いや、ドラスティックに主役の座を譲った。』
(注:ここでの代替エネルギーとは、人間自身が体を動かすことを代替する器械などが消費するエネルギーのこと)
便利さを豊かさと捉える今の社会システムがエネルギー使用量を増大させているのだから、その社会システムの価値観自体を見直すことが必要ではないかと言っているのだと思います。見直す先は、「昔へ戻る」こと、「質素こそ美徳」だった頃の価値観なのだろう。
今、敢えて「質素倹約」のライフスタイルに向かうことができれば、それはもしかしたら、100年後の世界各国の歴史の教科書に、イギリスの産業革命と同じ程度のインパクトの出来事として掲載してもらえるかもしれない。それくらいの大転換になると思う。
この本、当初図書館で借りてきて読んだのですが、とても興味深い内容なので買ってきました。エッセイ10篇で構成されています。店に置いておきますので、興味のある方はパラパラ読んでみて下さい。お勧めです。
文芸春秋の12月号に村上春樹さんの短編「ドライブ・マイ・カー」が掲載されていたので買ってきました。暫く店に置いておきますので、興味がある方は読んでみて下さい。短編なのですぐ読めます。
今年の春の長編(「色彩をもたない多崎~」)と同じくリアリズムの小説。心にじんわりと滲みてきます。
もう暫く前になるのですが、あるお坊さんが「弔いとは何か」を問われて、「亡くなった方が、確かに亡くなったのだということを、認めることだ」というような趣旨の話をされていました。正直なところ、私はこれを聞いて、難しくて意味が分かりませんでした。自分の心の整理をすることが、何故亡くなった方を弔うことになるのだろうか。
そんな話も忘れかけた頃、本屋さんの店先でこの絵本をみつけました。
「さよならをいえるまで」
文:マーガレット・ワイルド
絵:フレヤ・ブラックウッド
事故で亡くなった犬と飼い主の少年の話なのですが、この本を読んで、あのお坊さんが仰った「弔い」は、この話と同じなのではないかな、と感じました。
なかなか面白い絵本なので店に置いてあります。興味がある方は読んでみてください。ちなみに今年の読書感想文コンクール神奈川県夏のすいせん図書(小学低学年向!)だそうなので、本屋さんでも目立つ場所に置いてあると思います。子供だけに読ませとくのは勿体無い本なので、ぜひ。
田口ランディさんの長編小説「キュア」を読みました。
物語としてもエネルギッシュだし、社会的な問題提起として捉えても興味深い内容だと思いました。ガンのこと、ガン治療のこと、健康のこと、地球環境のこと、色々と考えるキッカケとヒントをもらえたように思います。図書館で借りてきて、一気に読んでしまいました。面白いです。
Amazon キュア
それと、雑誌「くりま」9月号、買ってきました。
第二次世界大戦に到る現代史に興味があり、衝動買いしてしまいました。柳条湖事件から南部仏印進駐までの、第二次大戦に到るポイントの写真(最近出てきた朝日新聞の秘蔵写真)も掲載されていて興味深いです。この雑誌は、お店に置いておきますので興味がある人は読んでみて下さい。
宮前平に住むフリーカメラマンK氏のご厚意で、星野道夫さんの「Michio's Northern Dreamシリーズ」写真&エッセイ集を5冊、店に置かせてもらえることになりました。
星野さんはアラスカに住居を構え撮影を行っていたカメラマンです(故人)。写真に添えられている彼のエッセイは、都会住まいの私には無い感覚で、考えさせられます。都会住まいの人間の価値観は実はかなり偏っているのでは無いかなとか、そんなことを私は感じました。
ディスプレイ棚脇に並べて置いておきますので、お時間がある時にお手にとって読んでみて下さい。オススメです。
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