恵方巻の思い出
バブル崩壊からほど近い92年2月、当時勤めていた会社の同期入社のヒロ君(京都出身)が、「関西では節分には皆で同じ方角を向いて太巻きを食べるんですよ」と、言い出しました。当時、関東出身の仲間が多かった為に誰もそれを信用せず、嘘つき、嘘つきと、大変馬鹿にされていました。あれから23年、今朝のとうきゅうさんの総菜売り場には大量の恵方巻が売り出され買い求める人々で賑わっていました。まさか恵方巻が関東でこんなにポピュラーな行事になるなんて、当時は全く思いもよらないことでした。
ヒロ君は「京都のお祭りには、ウドンでヒヨコを釣るヒヨコ釣りの屋台が出る」というような発言もし、その時もさんざん馬鹿にされていたような。悔しがった彼は、京都に住む弟さんにお願いしてお祭りに行ってもらい、ヒヨコ釣りの写真をカメラで撮って郵送させ、自身の無実を証明したのでした。今であれば速攻でネットでググっておしまい、写真だってスマホでちょっと撮ってメールで送れば済むのですが、当時は手間がかかる時代でした。でも、こんな馬鹿馬鹿しいことに手間暇かけていたからこそ、20年以上しても記憶に残っているのですかね。