コーヒー先物相場の状況について
以前、コーヒー先物相場について、マネーゲームの資金が流入しているだけだから6月から7月には流れが変わると書いたのですが、やはりコーヒー相場は下落傾向にあります。
前回ブログに書いたのが震災の起こった日(3月11日)の早朝だったのですが、ゴールデンウィークの頃に307セントの最高値をつけ、その後、一進一退ながら上値は重く下落傾向が続き、7月29日の直近9月限月の終値は238セントまで下落してしまいました。2割以上の大幅な下落です。
どんどん値が上がっていた時期、材料となる2010/2011年度クロップは、コロンビア、マンデリンは不作ながら、ブラジル、タンザニアなどは良く、全体的には悪くない作柄だったと思います。供給は不足していないのに価格だけが上がる状況。
一方、現時点の材料である2011/2012年度クロップの作柄予想は、コロンビア、マンデリンの状況は変わらず、タンザニアなど東アフリカは旱魃で不作、ブラジルは霜害懸念が出ており、高品質の生豆の供給は全体的には減る見込みです。そしてもちろん、途上国での需要は下がることはないでしょう。需給状況から考えると価格上昇するはずなのに、反対に大幅下落。
そして、価格上昇局面では、あれだけ大騒ぎしたマスコミが、今の状況を全く伝えない。もともと150セント付近から高騰したのだからまだ高値だというなら全くもってその通りなのですが、途上国の需要云々というなら、この状況はあり得ないはず。
アメリカの緩和政策で潤沢な資金を手に入れた大手ファンドを儲けさせる為に、世界中のマスコミが一般人向けにウソの情報を流して先物取引に呼び込んでいただけのように思えてならない。金融資本主義の世の中はこんなことばかりだ。もう商品先物取引なんて無くしてしまえばいいのに。
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