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2009年9月

2009年9月30日 (水)

'Round Midnight

夜時間に入ってから流すアルバムで大好きなのが、写真左のアルバム。セロニアス・モンクの「セロニアス ヒムセルフ」。
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ピアノソロのアルバムで、心の中の音色を探すように、ポツリ、ポツリと演奏され、全曲、静かで孤独感を感じる。最後の曲「MONK'S MOOD」の後半で、ピアノ演奏に寄り添うようにコルトレーンのテナーサックスが入ってくるのが、優しい感じがして、また良い。スタンダード化した「'Round Midnight」もソロピアノの演奏で入っている。静かで落ち着く。

「'Round Midnight」といえば、右のアルバム、マイルス・デイビスの「ラウンド アバウト ミッドナイト」での演奏も夜の気配を色濃く感じる。最初のマイルスのミュートされたトランペットでの演奏は緊張感があっていいし、その後のトゥッティに続くコルトレーンのテナーサックスはリラックスした感じが良い。セロニアスのソロピアノの演奏とは全く違う演奏なのに、「深夜頃」の空気感が同じように漂っているところが面白いと思う。「'Round Midnight」は、他にもビル・エヴァンスの演奏や、マッコイ・タイナーの演奏も店にあるけど、これらはサラっとしていて夜の空気感があまり感じられない気がする。やっぱり「'Round Midnight」といえばセロニアスかマイルスだよな、といつも思う。

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2009年9月22日 (火)

郵政民営化見直しに思うこと

郵政をめぐる新政権の動きが激しい。
体制面では、西川社長の解任問題と、取締役に消費者や地域の代表を加えるという経営陣人選の方針転換の話、組織面では郵貯、簡保の完全民営化を取り止める話。いずれもこれまでの民営化・効率化路線からの転換を意図した動きにみえる。

民主党は先の衆院選で圧勝したけれども、民主党に投票した人は郵政民営化を見直したいから投票したのではないと思う。それなのに、民営化路線を見直すならば、改めて説明は必要だと思う。
まずは、なぜ郵政民営化が必要だったかを総括すること。そして、それを方針転換するメリットとデメリットについて説明すること。それを連立政権が自ら整理・説明しないと、混乱が続きそうに思える。

思うに郵政民営化の目的とは、第一に天下り先の特殊法人に流れる郵政資金(郵貯、簡保)のコントロールを役人の手から切り離すこと、第二に、事業の効率化だったと思う。

第一の目的については銀行事業と保険事業を完全民営化しないことには成し遂げられない。これは行政改革全体の根底に関わる重要問題だと思われる。これを覆すことは鳩山内閣の行政改革路線と矛盾しないのだろうか。
事業の効率化の結果生じた歪みを正したいのなら、第一の目的を果たしたうえで第二の目的も達成できるような方策を検討して欲しい。銀行、保険を切り離したうえで、頑張っても郵便事業単体でユニバーサルサービスが維持できなくて困るというなら、例えばユニバーサルサービスの継続の為だけにマトを絞って税金を投入することも出来なくはないだろうに。莫大な資金の流れを国家管理から切り離すことだけはするべきだと思う。

西川社長の後任は、今現在、見当がついていないようだ。非常に重要な局面なのに、後任が見つかっていないにも関わらず、解任、解任と騒ぐ。無責任極まりないと思う。この人以上にこの役割を担える人は見つからないだろうし、仮に見つかっても今の有様を観ていたら余程の御人好しでも無い限り引き受けないだろう。経営陣に地域の代表を加える?。素晴らしい理想像を思い描くことは悪いことではないと思うが、それをそのまま実行に移したらどうなるか。十分に検討は行って欲しいと思う。幾らでも税金を垂れ流します、では困りますよね。

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2009年9月12日 (土)

壁の絵が秋仕様になりました

すっかり涼しくなり秋を感じる今日、この頃。
店奥の壁の絵画を、紅葉の奥入瀬を描いた油彩画に掛け替えました。
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実はこの絵はお客様からの借用品です。昨年も掛させて頂き好評だった為、ずうずうしくも、再度お願いして今年も掛けさせて頂くことになりました。
奥行きが深く、動きがあり、とても素敵な作品です。下田国三さんの作品。
御来店の際は、ぜひご覧下さい。

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2009年9月10日 (木)

鳩山さんの温室ガス25%減発言に思うこと

「20年に温室ガス25%減「政策総動員で実現」鳩山氏が明言」
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/090907/env0909071550000-n1.htm

鳩山さんが、90年比で温室効果ガスを25%削減すると発言しているようです。この発言に、私はとても不安を感じます。というのは、そもそもの炭酸ガス増加によって地球が温暖化しているという説について、懐疑的にならざるを得ないと感じているからです。温室効果ガス増加と地球温暖化の因果関係をあやふやなままにして、とても大きな犠牲を払って温室効果ガス削減に(世界の期待以上の頑張りで)取り組もうというのです。

ブッシュ政権時代のアメリカや、今現在、温室効果ガス削減に消極的な国の首脳陣は、もしかしたら私と同じような疑問を既に持っているのかもしれないとさえ思えるのです。疑問を持ちつつも、温室効果ガス削減に関わるアクションを自国の利益に繋げられるように、したたかに出方を見極めているように思えます。

そこにきて、鳩山さんの発言。彼は、全くもって疑問を感じていないように見えるし、何と引き換えにしてでも温室効果ガス排出量を削減したいと考えているように思えてならない。よく言えば非常に素直で真面目、悪く言えば、オボッチャンで疑うことを知らない。踊らされている、と思う。

温室効果ガスと地球温暖化の因果関係の有無については、いずれ明らかになるでしょう。
でも、今、炭酸ガス削減に向けて世界で行われていること、良いことばかりでは無いと思います。何が何でも炭酸ガス削減、でよいのでしょうか。疑問を持って、進めてもらいたいものです。

参考サイト

「CO2地球温暖化説は科学ではない」
http://env01.cool.ne.jp/global_warming/report/kondoh02.htm
「地球温暖化:その科学的真実を問う」
http://www.jser.gr.jp/activity/e-mail/honbun.pdf

資源エネルギー庁の世界各国の原子力発電所新規建設計画データ
http://www.enecho.meti.go.jp/policy/nuclear/pptfiles/0105.pdf

「バイオガソリン販売開始」
→「とうもろこし価格が倍になると世界的には食料問題ではないのか」の段落参照

http://www.kakimi.co.jp/2k7050.htm

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