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2009年8月18日 (火)

終戦記念日は過ぎたけど

終戦の日の近くになると、第二次大戦関係のテレビ番組が多くなる。
原爆や東京大空襲の悲惨な映像が映し出され、「二度と繰り返してはならない」と訴えかけている。たしかに悲惨な映像を見ると、もうこういった歴史を繰り返すべきではない、と思う。

だが一方、戦争をすれば人が死ぬことは、当時の人も分かっていたのではないかとも思う。分かっていながら戦争に突き進んでしまった経緯、背景を整理して共有認識にしておかないと、次に戦争に向かって時代が動いた時に、本当の意味での抑止力は働かないのではなかろうか。

僕らの世代が教わった近代史では、軍部の力が強くなり、抑制が効かなくなってズルズルと太平洋戦争に突入した、ということになっている。だが果たして本当にそれだけなのか。僕は随分前から、そのことに懐疑的になっている。

・歴史上のポイント、ポイントで日本が選びうる選択肢は他に何かあったのか。
・誰がいつ何を判断し、誰がそれを許したのか。
・一般市民の意識はどうだったのか
・世相はどのように形成されたのか。

2001年の9・11テロの後、アメリカはアフガニスタンのタリバン政権、続いてイラクも攻撃した。この時、アメリカの一般市民は明らかに攻撃を後押ししている。そして今になり、この時の判断が正しかったと言い切れるアメリカ国民はどれだけいるのだろうか。
現代の民主主義国家であっても、ベトナム戦争で痛い目にあった国であっても、戦争に到る判断はこの程度のものなのだろう。

悲惨な映像を見て心を痛めることに意味が無いとは思わない。でも、もっと重要なことは、そこに至った経緯、背景の整理だと思うし、それを行うことが本当の意味の反省なのではなかろうかと思う。そしてそれは十分にされているとは思えない。
それは辛いことだけれども、戦争を乗り越えてきた世代の人が生きている間に整理しておかなければいけない事だと思うのです。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

僕は本日「僕は君のためにこそ死にに行く」という特攻の映画を見て、最初から涙しっぱなしでした・・・

投稿: u-T@ | 2009年8月18日 (火) 23時58分

確かに大事な視点ですよね
ただ当時の政府もしくは軍部?の世論操作なども多分にあるかと思います
私の祖父母の大戦中の話として、
祖父は日本は戦争に負けて良かったと話していたこと
祖母は憲兵が怖く自由な発言ができなかった旨話していたことを夏になると思いだします

戦争行為はたしかに世論の後押しが無いとやり難いでしょうが、世論はいくらでも操作できることも大事なことだと思います

投稿: ちゃちゃ | 2009年8月19日 (水) 08時54分

>u-T@さん
私の場合、悲しくなるので、そのような映画はあまり観ないようにしています(やりきれなくて観れませぬ)。
最近の戦争もので興味深かったのは、テレ朝(だっけかな)でやったビートたけしが東条英機を演じたドラマ。切り口が斬新で興味深かった。

>ちゃちゃさん
逆に言うと、僕らが加害者にならない為には、何ゆえに世論は操作されてしまうのかを認識しておくことが必要なのかもしれません。。

投稿: 蓮 | 2009年8月20日 (木) 00時20分

以前、戦時中の戯曲を書いた事があるんですが、
書くにあたって時代背景などを調べるうちに、
一部の事だけを切り取ってできる話ではないな、と。
そこに至る経緯や理由がなければ、
そうはなっていない訳で…。

現代と共通しているのは、集団催眠だと思います。
誰かが唱えた「悪」に対して、
それに習って(従って)いくという構図。
現代と違う点は暴力による圧力でしょうか。
いずれにしても、未来【さき】をみるにあたって
考えていかなければならない事だと思います。

長々と失礼しました。
またお店で

投稿: 夜 | 2009年8月21日 (金) 15時05分

例えば第一次大戦後のドイツにしても、大多数の一般市民が絶望した状況でなければヒトラーは台頭出来なかったのではないかと思います。言い換えれば、ヒトラーは発火寸前の民意に対する起爆剤みたいな役割の人だったのではないかと、そういう捉え方も出来なくはないと思えます。
世論操作にしても、民衆が喜ばないことでは世論に火をつけ、ある方向に向かせるのは難しいと思うのです。
「悪」を唱える「誰か」が先に存在する場合だけでなく、「みんな」が「誰か」に「悪」を唱えさせるような土台を提供することもあるのかもしれません。そういうことがあるとすれば、寧ろそっちのほうが怖い気もするし、そうなった場合に自分が「みんな」の側に含まれていそうで、また怖い。

投稿: 蓮 | 2009年8月21日 (金) 18時41分

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